食生活の変化等で増える便秘 食物繊維の摂取が予防に効果


毎日のように多くの人達が便秘・宿便の
相談に訪れる横浜のはるみ薬局の店内

 正常であれば毎日ある便通が何日も出ない便秘。便が大腸内に溜まることにより腸内環境が悪化して悪玉菌が増え、頭痛、肌荒れなどの原因にもなるその便秘が増えている。
 便秘の原因は、ストレス、不規則な生活、運動不足などさまざまな要因があるが、県立保健福祉大学の鈴木博教授は、食生活の変化で食物繊維を多く含む根菜類、イモ類、豆類、主食の穀類などの摂取量が減ったことを重視する。食物繊維は、胃や小腸で消化・吸収されず、便の量を保って大腸に達するため、腸の粘膜を刺激して蠕動(収縮)運動を強め、排泄を促進する。かつて和食の中心だった食物繊維の摂取が減ったことが便秘を増やす大きな原因となっているわけ。若い女性に多いダイエットも、食事量が減るのに比例して便の量が減り、減食が蠕動運動をする腸の筋力を弱めることもあって、正常な排泄が出来ずに便秘を起こすことが多いという。
 では便秘を防ぐにはどうしたらよいのか。前に述べた原因をなくせばよい訳だが、食物繊維については必要な摂取量は一日20〜25g。それが現状ではやっと15g。鈴木教授は、具体的な目安として食物繊維を一日に30%から50%強多く取るようにしたらよいとアドバイスする。
 また朝起きがけに水や牛乳を一杯飲むことと朝食をきちんと食べることを勧める専門家は多い。朝、空になっている胃に飲食物が送り込まれると、胃だけでなく大腸も蠕動運動を始め、前夜まで溜まっていた便が朝食後に排便されるからだ。
 便秘には他の病気が原因のこともあり、不審な場合は医師に相談することが必要。

(腸内健康取材班)



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