老化は腸から ―“腸内細菌博士”手作りヨーグルトで健康を保つ


毎日、朝食で自家製ヨーグルトを食べる
“腸内細菌博士”の光岡知足氏

 腸の健康についていろいろ述べてきたが、体の老化を防ぎ「健康長寿」を達成するには腸内細菌のバランスを若々しく保つことが何より大切と言う東大名誉教授・光岡知足博士をご紹介したい。
 光岡氏は昭和28年(1953年)、東大大学院で腸内細菌の研究に関係して以来50余年、腸内細菌の分類、培養から健康食品の開発まで取り組んできたこの道の第一人者。善玉菌・ビフィズス菌の効能を真っ先に指摘したのも光岡氏である。 
 光岡氏は研究を通じ腸内の善玉菌、悪玉菌のバランスが人の健康、病気と深く関わっていることを明らかにした。臨床医の協力でいろいろの病気の人の便を調べた結果、健康な人と比べ、いずれも腸内の善玉菌が少なく、悪玉菌が多いというデータが得られた。通常、高齢が進むと腸内の善玉菌が減って悪玉菌が増え、体の老化、生活習慣病を引き起こす。ただし適正な食生活を続けることにより、善玉菌を増やして実年齢より腸内を若々しく保ち、老化を防ぐことは可能と言う。
 光岡氏が勧めるのは腸内のビフィズス菌を増やすヨーグルトを毎日摂取することと便秘を防ぐ食物繊維を食べること。ヨーグルトについては光岡氏自身、ここ20数年、朝食のさい一日も欠かさず食べる。氏の著書『健康長寿のための食生活』によると、無脂肪乳に市販のブルガリアヨーグルトを種菌として入れ、家庭用ヨーグルターで10時間培養して冷蔵庫で冷やし、1回350ミリリットルにキナコ18グラム、ビタミンC1グラムと乾燥ブルーベリー3グラムを加えて食べている。お陰で75歳の今日、老化を知らず元気に過ごしていると言う。

(腸内健康取材班)


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