9月より1年間に渡りシリーズでお届けするこのコーナーでは、湘南地区を中心にお年寄りのケアホームを運営する「サンフォーレ」に密着レポートします。

我が人生、わがままに自分らしく生きるお手伝い

 12回に亘り紹介してきた湘南のシニアホーム「サンフォーレ」。スタートしたのが昨年の9月。数年前、高齢化社会の到来が叫ばれ、全国各地に有料老人ホームが乱立した。中には介護施設とは名ばかりの営利目的のみの悪徳業者がはびこり、社会問題化したのが記憶に新しい。
 丁度その頃、湘南鎌倉の稲村ケ崎に、麻Tンフォーレ、堀井利修社長が永年描いてきた理想の高齢者ホーム実験館「サンフォーレ鎌倉」がオープンした。
 これまでの介護施設の概念を越えた事業構想から生まれたb街角のケアcの第一号だった。遠く人里離れた場所に作る施設ではなく、いつも家族や友人に会える住み慣れた街角のホーム、だった。
 以来十数年、21世紀の高齢化社会に臆することなく、時代を読み、社会のニーズに応えたホームを次々と開設。シニアホーム、有料老人ホーム、そしてグループリビングと3タイプの施設はまさに街角に存在する。
 家庭では支えられなくなる介護を地域ぐるみで手厚く支える、何よりも長い人生経験を積んだシニアの個性と誇りを尊重した介護プログラムは、雇用の機会を生み出し、地域の活性化へと結び付けていった。街角の小規模ホームは、入居者の方々を家族と同じ目線で捉え、入居者が共に人生を歩んでいくという大規模施設の無機質、画一的なマニュアル化された運営とは一線を画していた。
 取材で訪れた10ヶ所の施設は、温もりと優しさが息付き、サンフォーレの大きなテーマbいつくしみの介護cが心にひしひしと伝わるものだった。お年寄りの屈託のない笑顔が自分の両親に重なる。もう一度輝きを持った人生と生き甲斐が仲間との語らいと周囲の思いやりから発せられる事を改めて実感させられた。
 税金で支えられた行政主導の介護・福祉事業に矛盾と限界を予感し、堀井社長が“自分たちの老後創り”に実践的に取り組み、街角ビジネスとして成長・発展させた事業は、今や行政のみならず全国の介護・福祉関係者からも熱い視線を注がれている。
 人生80年から90年に、ますます高齢化社会が進行する中、サンフォーレの新たなチャレンジは続いていく。



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