三浦半島の小・中学校の先生から、我が校自慢をたっぷり披露していただきます!

第3回 横須賀市立 大楠中学校


堤光久校長

 横須賀市立大楠中学校(堤光久校長)は、生徒数379名(4月現在)で、134号線の芦名口バス停を降りて、大楠中入口を上がっていった小高い丘の上にある。
 堤校長に学校設立当時の話を伺った。

 「戦後間もなくの頃、横須賀市の新制中学校設立計画10校の案の中には大楠中はなかったんですよ。それでは困るということで、大楠地区在住の人たちの長年にわたる熱心な折衝の結果、昭和22年(1947年)に大楠中学校が設立されたんです。最初は海辺の方にあったのですが、地域の人たちの手で山の方(現在地)を整地して昭和39年(1964年)に移転してきました」。学校の設立にあたってはドラマがあったようだ。
 子どもたちの特徴を伺うと「海と山の両方の自然に恵まれた環境にいるせいか、素直で大らか、のびのびしています」。
 生徒の活動や学校行事なども活発に行われていて「環境ボランティア活動があり、生徒会と有志の生徒が毎年数回、芦名、秋谷海岸の清掃をしていて、その活動が認められて受賞しています。また、吹奏学部も老人ホームや重度障害者施設『ゆう』を訪問するなど活動が盛んです」と堤校長。
 また、9月には地域の方々を招待して、生徒のクラブ活動の展示などを見てもらう大楠祭がある。「時には地域の方たちの展示があったり、大楠節や佐島の祝いうたなど地元の民謡が披露されることもあるんです」。

 平成12年に学校の近くで土地の宅地開発調査が行われた際に遺跡が出現した。弥生時代後期から古墳時代前期の集落、竪穴住居290軒近くが発見され(高原遺跡)、1年間、生徒たちは遺跡発掘という貴重な体験をすることができた。
 また地域の方が講師となって、「遺跡学習(古代の暮らし方)」「民族学(お寺や庚申塔)」「学校の周りの植物について」「大楠の自然環境から水の大切さを考える」などの地域学習も盛んだ。

 「クラブ活動に関しても卒業生やPTAの方、地域の方が指導、コーチを引き受けてくれていますし、有志で校庭の草刈りをしてくれるなど、多方面で地域とのつながりが深い学校です」と堤校長が語る通り、5月で創立56年目を迎える大楠中学校では、設立される過程から深く地域の人々と関わりがあり、今も人々にその時の気概が残っていて学校と子どもたちをしっかりサポートしているようだ。みんなで子どもたちを育てようという意識が強いのだろう。
 最後に「我が校の廊下きれいでしょう」と堤校長がもう一つ大楠中の自慢をしてくれた。なるほど、よく磨かれてピカピカだ。廊下だけでなく校舎や校庭も様々な人たちの手できれいに保たれている。
 大楠中学校は丘の上にあって海の香がする素敵な学校でした。




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