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2022.04.26

オリジナルメニューで横須賀の新たな魅力を発信(2022年4月29日号横須賀・三浦・湘南版)

オリジナルメニューで横須賀の新たな魅力を発信(2022年4月29日号横須賀・三浦・湘南版)

第2回「よこすか青空レストラン」

 地元の食材を使って経験豊かなシェフが考案したオリジナルメニュー「開国のまち浦賀」を生産者や事業者、報道関係者に披露する第2回「よこすか青空レストラン」(横須賀市協力)が4月12日、浦賀で開催された。西浦賀出身のシェフ吉田友則さん(50)は、場所を問わずお客の主旨やリクエストを形にしていく「旅するシェフ」。この日は「浦賀レンガドック」で調理、食事を提供した。
参加者は最初に宅地開発された住宅街の中で400年前から農業を営む浦賀6丁目の長島農園を見学。「おじいさんの頃は機械類が入らない山に牛を放牧、苦労が多かったと聞いています。昔田んぼだった所で栽培する荒巻キュウリは大変美味しく人気です」と長島さん。瑞々しいカリフラワーの重さを感じたり、ブロッコリーの花を採らせてもらって交流した。
同園の野菜を使用した『春のURAGA』は、シュフが子どもの頃食べていたイワシの丸干しをヒントに、アジの干物と早煮昆布で作ったバーニャカウダを添えた。『私が黒船にのっていたら』というネーミングの肉料理がでると、愛宕山公園などを案内した郷土史家の山本詔一さんが、「ペリーは干し肉だけじゃなく、生きた鶏や豚も船に載せて来たんですよ」と逸話を紹介。浦賀の地形、風土、歴史などを盛り込んだストーリー溢れる創作グルメの会は好評だった。

写真:野菜の旨味を引き出した『春のURAGA』