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2022.06.16

県立大津高校3年生の藤原乃愛さんキックボクシング日本王者に!(2022年6月17日号横須賀・三浦・湘南版)

県立大津高校3年生の藤原乃愛さんキックボクシング日本王者に!(2022年6月17日号横須賀・三浦・湘南版)

 「高校生の内にチャンピオンになる夢が叶って、嬉しくてチャンピオンベルトと寝ました」と、喜びの声を上げるのは県立大津高校3年生の藤原乃愛さん(17歳・横須賀市岩戸ROCK ON所属)。
5月21日に川崎で行われたNJKFキックボクシング大会、ミネルヴァ ピン級(最軽量45・36㎏以下)タイトルマッチ戦で21歳のAyaka選手に3対0で圧勝、王座を獲得した。
藤原さんは父親の空手道場で3歳から空手を始めたが、小学5年生でキックボクシングに転向。アマチュアで55戦後、昨年5月にプロデビュー。プロ6戦目の今回、見事女子チャンピオンに輝いた。持ち味は、股関節の柔軟性を生かした蹴り。足を真っ直ぐに伸ばし切って、相手の狙う箇所に蹴る。積極的な蹴りでダメージを与え、攻撃はもらわない防御力が見事。
試合はテスト期間と重なり学校から帰宅後、筋トレをしてからジムで追い込み練習の日々が続いた。試合前の体重計測の影響で「テスト中喉がカラカラ、試合後もテストで大変だったけど留年せずに済みました」と、何事にも全力でやり遂げた。試合には先生も応援に駆けつけ、学校中でお祝いされた。
7月にはムエタイ本場のタイ人チャンピオンとの試合が決まった。肘攻撃が許された試合に初めて挑む。
「怖いけど覚悟を決めて勝ちにいきたい」。更なる夢の「高校生のうちに世界チャンピオンになりたい!」。高みを目指す。

写真:チャンピオンベルトを肩にかけ、「家族、会長、トレーナー、学校の皆んなに支えられてきたので、恩返しができて嬉しい」と満面の笑みを見せる藤原さん