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　特殊詐欺の被害を未然に防止したとして、６月13日、浦賀警察署は湘南信用金庫久里浜支店の高野治子さんに感謝状を贈呈した。
定期預金係の高野さんによると５月30日、14時50分に定期預金１００万円を解約したいと窓口に訪れた女性（77）に引き出す理由を聞いたところ、コロナに感染して発熱、喉が痛いという次男から午前中に電話があり、不倫相手の女性を妊娠させてしまったので弁護士費用として必要と言われた。高野さんは「慌てていらしたので、座って落ち着いてもらいました。息子さんの名刺を持っていたので本人と連絡が取れ、詐欺が発覚しました。ご本人も少し疑っていましたが未然に防げて良かったです」。勤続34年の高野さんは「これまでも数回お客さまに声掛けしているが、感謝状をいただいたのは初めて」と笑顔で語った。
湘南信用金庫久里浜支店長の鶴岡直文さんは「浦賀署が近くなったので、直ぐに署員が来てくれるので助かっています」と話す。
今年の特殊詐欺被害は金額は減っているが件数は増えているので、警察署は注意を呼びかけている。

写真：金子秀行署長から感謝状を受け取った高野治子さん