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2022.07.21

7月10日は「納豆の日」(2022年7月22日号横須賀・三浦・湘南版) 

  7月10日は「納豆の日」(2022年7月22日号横須賀・三浦・湘南版) 

 なっ(7)とう(10)の語呂合わせで7月10日を関西納豆工業協同組合が1982(昭和56)年、関西での納豆の消費拡大を目的に「納豆の日」に制定。その後、全国納豆協同組合連合会が1992年、全国的な記念日に制定した。
納豆の名前は寺の納所(台所)で作られたことに由来するのが有力説。「藁が敷かれた家に住んだ弥生時代には至る所で食べられていた。東南アジア、アフリカなどでも納豆はあるが、ルーツは中国の雲南省」と語るのは納豆検定で全国1位になった地球納豆倶楽部、代表の世安(よやす)智典さん。「大地を守る会」の創業者で、40年ほど前に「納豆は地球を救う」をスローガンに同部を立ち上げた藤本敏夫さんの秘書をしていた関係で2002年に納豆事業を引き継いだ。全ての素材と製法にこだわり、大豆は特別栽培の地塚大豆(小粒)と音更大豆(大粒)を用いて大豆の美味しさを引き出し、丁寧に作っている。
「栄養価が高いのはもちろん、含まれる酵素・ナットウキナーゼは血液サラサラ効果が半日持続するので、夜食べると就寝中の脳梗塞や心筋梗塞予防に良い」と話す。免疫力アップ、整腸作用にも優れている。アイスや黒蜜、きな粉との相性も良く、スイーツとしても楽しめる。
発酵が良いと糸が伸びる。糸伸ばし大会をした時、15㍍まで伸びたそう。ネバネバ成分から作る樹脂の保水力はとても高く、1㌘で5㍑の水を蓄えられるという。紙おむつや化粧品などの開発のほか、この素材を使って砂漠の緑地化が進められている。可能性に満ちた食品だ。

取材協力:地球納豆倶楽部(横須賀市阿部倉29-19)☎︎046(854)0150
www.natto-club.com

写真:お話を伺った世安智典さん