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2023.12.22

みんなが暮らしやすい まちづくりを 初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会20周年(2023年12月22日号中区・西区版)

みんなが暮らしやすい まちづくりを 初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会20周年(2023年12月22日号中区・西区版)
住みよいまちに という想いから

 式典で伊藤哲夫同協議会会長、伊勢佐木警察署長や当時の横浜市担当者たちが以前の様子を語った。初黄・日ノ出町地区は、売春等の違法な営業を行う小規模店舗が最盛期には、約250店舗以上あり健全な店舗や地域住民の転出が生じるなど、生活環境の悪化が深刻な問題になっていた。2003年11月、地域住民等が協力し 住み良いまちづくりを推進する目的で「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」が設立された。

 2005年1月、神奈川県警察本部は違法風俗店舗の一斉摘発「バイバイ作戦」を実施した。「東小学校の通学路としてこのエリアを通らなければいけないという不安を保護者が持っていました。また、地域の住民の方々がこのエリアをなんとかしなければならないと思っていた。この2つの想いが一致してこの協議会の活動が始まりました」と副会長で広報 イベント部会長の高 畠美保さんは語る。2004年開港記念会館で開催された横浜シティフォーラムで防犯、教育環境、衛生面の改善を訴えた。

 現在は、警察・行政・周辺地域や大学・企業・アーティストと連携し、「防犯」「防災」「賑わい」の3つを活動の柱としながら、「安全・安心のまちづくり」に取り組んでいる。「アートイベント・黄金町バザール」「のきさきアートフェア」「はつこひ市場」「パンとコーヒーマルシェ」などのイベントを開催。「だんだんまちも賑わいを増してきたと感じます。これからもアートのまちづくりを続けていきたい」と伊藤さんは語った。

安心安全のまちづくり これからも

  セレモニーイベントでは、向日葵プリンセスのメンバーが、今後も同地区が犯罪なく安心安全で過ごすことができるよう祈念する短冊を添えた向日葵を同協議会会長に贈呈。その後、参加団体で環境浄化パトロールを行い、落ちているゴミを拾いながら横浜日ノ出桟橋、高架下のかいだん広場付近を回った。学生や親子での参加もみられた。

 「あの第二次世界大戦のあとドロ水でクサくて大変だった大岡川がきれいな水になり、地域のあそび場、安らぎの場になった」「私のふるさと これからも笑顔あふれる町で」と住民の方からの声も。高畠さんからは「次の30年に向けて、このまちがもっと活性化して若い人達のためのにぎやかで、そして安心安全なまちであり続けていてほしいと願っている」との言葉があった。