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2023.09.01

横須賀の地震災害について考えよう(2023年9月1日号横須賀・三浦・湘南版)

横須賀の地震災害について考えよう(2023年9月1日号横須賀・三浦・湘南版)


横須賀市自然・人文博物館で9月10日㈰まで


震災当時の横須賀の写真を多数展示

 1923(大正12)年、9月1日に発生した関東大震災(マグニチュードM7・9)からまもなく100年を迎える。横須賀市自然・人文博物館1階エントランスでは9月10日㈰まで、「関東大震災100年~横須賀の地震災害に備えて~」を開催。震災当時の貴重な写真のほかに阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震の写真57枚がパネル展示されている。
関東大震災はフィリピン海プレートと北アメリカプレートの境界、相模トラフで発生した地震で、横須賀市では震度6弱から7の強い揺れに襲われた。この地震によって横須賀市域では土地が0・2〜1・5㍍隆起し、長井では14分後に高さ3・8㍍の津波が押し寄せた。横須賀市では家屋の倒壊、がけ崩れ、火災など甚大な被害が生じ、尊い命が失われた。汐入駅から横須賀駅付近で発生した大規模がけ崩れやどぶ板通りの家屋倒壊など、惨状と復興の写真が興味深い。

正しい知識を持って命を守る備えを確認しよう

 三浦半島を西北西 ―東南東に走る活断層のうち、衣笠断層、北武断層、武山断層を合わせた北断層群は近い将来、マグニチュード7程度、震度5~7の地震の可能性が高いと考えられている。過去を振り返り、いつ起こるか分からない地震に備えよう。
同博物館学芸員の柴田健一郎さんは、「正しい知識を持ち、十分な対策を立てておくことが大切です」と話している。

◆横須賀市自然・人文博物館(横須賀市深田台95)入館料無料9時〜17時※月曜休館

☎046-824-3688

※写真:お話を伺った学芸員の柴田さん