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2023.10.25

10月4日は「イワシの日」(2023年10月27日号横須賀・三浦・湘南版)

10月4日は「イワシの日」(2023年10月27日号横須賀・三浦・湘南版)


 「食べてよし、健康(身体)によし、薬にもよし」と言われるイワシ。10月4日は「1(い)0(わ)4(し)」の語呂合わせから1985年、大阪市多獲性魚有効利用検討会(大坂おさかな健康食品協議会)が制定した。
 背中に黒い斑点があるマイワシ、目刺として利用されるウルメイワシ、カタクチイワシの幼魚はシラス、成魚になるとシコイワシ、煮干しや田作りとなり、和食には欠かせない魚。良質なたんぱく質と脂質に富み、カルシウム、マグネシウム、リンなど骨の形成に不可欠なミネラルが豊富。動脈硬化、高血圧予防などにも効果が認められ、生活習慣病の強い味方だ。
 横須賀の三大地魚はイワシ、サバ、マアジ。佐島漁港近くの魚店「大翔水産」の店頭に水揚げされたばかりのウルメイワシが並んでいた。「人気のあるシコイワシは半年位獲れなくてね。ウルメイワシも身が柔らかいから包丁を使わず手開きがいいですよ」。
 相模湾に面する佐島はシラス漁も盛んで、シラスの群れを取り囲むように網を入れ、ゆっくり曳くことで漁獲する曳網漁が行われている。加工、直売をしている「山茂丸」に立ち寄った。加工場は機械化されているが、この日は獲れた量が少なかったため、茹で上がったシラスは青空の下に広げられた。
 ふっくらと美味しい釜揚げしらすはオリーブオイルとも相性が良く、幅広いレシピが登場している。高級魚といわれるようになったイワシも地元ではお財布に優しい価格だ。